詩– category –
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言の葉 舞い散る桜によせて(詩)
言葉とさよならしたのはいつだろうかけがえがなかった自分の言葉発した言葉がすべてが自分自身だった 捨てられてさらされた言葉の終わりにずっと断末魔の悲鳴を聞いてい... -
ときどき無性に詩を書きたくなる
ときどき、無性に詩を書きたくなる。 それは、ふいに訪れる強烈な衝動である。ただし、若い頃ほど頻繁には起きなくなった。ともかく、本当に突然に襲ってくる。 ちなみ... -
葉っぱを千切りながら(詩)
小さい頃の道すがら生け垣の葉っぱを千切りながら歩いていた そのとききっと自分の心も千切っていたのだろう 千切っても千切っても消えないつらさ辛いと思ってしまう自... -
地図(詩)
時間があると地図を眺める 旅で行きたい町いつか住みたい町絶対に行けない町 そして指先でそっと撫でてみるまるでそこに未来が埋まっているかのように こうして町は架空... -
時の果て(詩)
時の果てを見極めようと小さな船が漕ぎ出でる きっと見えてくるのは新しき予言か止まった過去時を作った彼らもいっしょに小さな船で漕ぎ進む 蜘蛛の巣のように無限に広... -
どうか教えてください(詩)
おのれをあなたの中に見たときあなたはおのれを誰の中に見いだすのでしょう あなたは見たと言うわたしのおのれはみんなが見るあなたがただ見ているおのれにすぎないかも... -
二つの空 (詩)
誰かが愛する空そのものに生まれる雲が、人、意識、一切衆生理由はわからない縁起、偶然、無雲は流れ 消えていく流れぬものもなく、流れゆくものもあり雲がなくても、... -
ひなたぼっこ(詩)
ぽかぽかとした日差しを浴びて 川辺で亀が甲羅干しお日様の光を浴びないと自慢の甲羅もふにやふにゃに 一番大切なもののためときには遊んで見えてしまう ふにゃふにゃ... -
もはや(詩)
私の目私の耳私の意識 すべてが他人の想いで動いてるもはや私のものではない いったいどこにいったのだろうありのままを見てあるがままを聞き思うように思っていたかつ...
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