曇
曇っただけで、少し寒くなる。
すっかりマスク生活も慣れ、マスクを持って出るのも忘れなくなった今日この頃。
この感染症が流行る前、一年中マスクをする、マスクを手放せない十代の女性達が話題になったことある。
「顔を見られるのが怖い」、「マスクをしていると安心する」、「マスクをしないと人前に出られない」等々、彼女達は口々にそう主張していた。
世の中の人は、その意見を面白おかしく取り上げていた。しかし、私は、古今東西、十代の女性こそが、世の中の兆候を敏感に察知する人たちと思っているので、何となくその気持ちがわかるのもあって好意的に捉えていた。
やがて、新型感染症。別の意味でマスクが必須となった。
自分としては、たぶん新型感染症が完全に終息し、マスクをしなくても良くなっても、ある一定数は、そのままマスクをし続けると思っている。
それは、ウイルスと関係なく、外に出るとき「マスクをしていると安心する」という気持ちを覚えてしまったからだ。
この国の人々は、
「他人からの視線」、「他人にどう見られるか、思われるか」にとても敏感である。
それが辛いと思っている人は、十代の女性に関わらず多くいる気がする。その気持ちが、この感染症でさらに助長された気がする。マスクをしていると、そうした思いを軽減できるのだ。
それは、世界だけでもそうなのか、この国だけの現象なのかわからないが、これだけは、はっきり予言できる。
「マスクは、新たな生活文化として定着」する。
外れたら、ごめんなさい。
夜長にて LINEの文も 長くなり