ようやく、電子書籍化第二弾として、「虹の予報官」を刊行することができました。
この作品は、初めて子供向けに書いた小説で、2015年の講談社児童文学新人賞に応募して、一次予選を通過した(ネットで検索すると出てきます)作品を大幅にリテイクしたものです。
あらすじとしては、虹を予報することが得意な男子が、ひょんなきっかけから、町に訪れる危機を知り、バイキングを目指す親友とともに解決すべく奮闘する、ある意味ベタな冒険モノです。
同時に、気弱でいつも自分に自信がなかった主人公の成長物語でもあります。
主人公であるマーロンは、次から次へと押し寄せてくる問題を解決するために、暴力を振るったり(泣き言はしょっちゅう言いますが)、安易に武器を手にしたりしません。何かの実も食べませんし、厳しい修行もしませんし、実はどこかの貴種の生まれだったわけでもありません。
ごくごく普通の子供だった彼らが、どんなやり方で町を救い、どういうわけで町の英雄となっていったのか、最後までワクワクしながら読んで頂けたら幸いです。
絵は、いつもの矢野克枝さんです。