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3月6日(日記)意識のお世話

晴れ
春の到来はうれしいけれど、どこか気分が沈む。
それは、年々年を重ねるとごとにひどくなる。そのことを近しい人に話すと、
「春は難しいことを考えない方がいい」と言われた。そのとおり。ネガティブな思いは、さらにネガティブな思いに繋がっていくだけで、やがては、この世はネガティブな思いで出来上がっているとすら思えてしまう。

ただし、私もだてに年を重ねていないいっぱしの大人。無理矢理連鎖を断ち切る。考えないようにする。
しかし、実はそれはかなり高難度のことで、禅とか瞑想とかの、ある意味テクニックが必要となる。

おぼつかないテクニックを弄して、次から次へと湧き上がてくる思いを、どんどん意識的に消していく。完全に矛盾する行為なのだが、いち人間にはこれしかできない。それでも、何となく気分が楽になる。

プラトンだったか、誰かが「生きるとは魂のお世話」(魂の前に“自分の“とつけないのがミソ)と言っていたように、最近自分には、「意識のお世話」こそが、生きることだと思うようになってきた。

では、果たして自分の意識とはなんぞや・・・やはり難しいことは考えないようにしよう。

春だから。

春めいて 浮き立つどころか 沈み行く

仲村比呂
小説家
主に小さい子から読める物語を作っています。文学は最強です。

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