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もはや(詩)

私の目
私の耳
私の意識

すべてが他人の想いで
動いてる
もはや私のものではない

いったいどこにいったのだろう
ありのままを見て
あるがままを聞き
思うように思っていたかつての私

ひりひりするような孤独の中で
びりびりする思いに打れ
ぎらぎらする言葉に滾っていたあのときの私

いったいどこに消えてしまったのだろう
何と取り替えたのか
何を欲しすぎたのか
思いたいように思っていた私

もはやとりもどせないなら
こんなものはいらないので
そこらの誰かにくれてやろう

仲村比呂
小説家
主に小さい子から読める物語を作っています。文学は最強です。

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