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「虹の予報官」英語版 出版

ようやく、ようやく英語版が出版できました。
果たして外国人に受けるのか?
マーロン(本作の主人公)は、世界に羽ばたけるのか?

それはともかく、英語翻訳というのは、手間暇時間がかかるのは間違いない。

かつて岡倉天心が「茶の本」を英語で出した時、どんな英語圏に住む人にでもわかるような語句選びに苦心したという。

そして、何よりも自作の英語版出版にこだわってきたいのは、故坂本龍一さんと天童荒太さんとの対談集の中の言葉に影響されたことがかなり大きい。

「それにしても、日本の作家はなんで英語で書かないんだろう。僕は死んだ中上健次にも村上龍にも聞いたことがる。どうして英語で書かないのかって。そう言うと、たいてい『いまからじゃ一生かかかっても英語で書けない』と言うんだけど、僕はね、やればできると思う。世界を見渡せば、母国語以外の言葉で書いている作家はいっぱいいるんだから。べつにうまい英語じゃなくてもいいじゃない。日本語だけで書いていたら、世界には届かないんだから」「少年とアフリカ」(文藝春秋社)2001年

大リーグの大谷翔平選手の足下にも及ばないし、そもそも分野がまったく違うけれど、せっかく膨大な時間をかけて作り上げた作品。結果はどうあれ、より大きな世界に出してやりたいと思う。

というわけで、英語圏という大海に一冊の本を送り出せたことを、今はうれしく思います。
そして、小さな子から読める作品なので、極力簡単な英語を使っています。ぜひ日本の英語学習者も読んで頂ければ幸いです。

では

仲村比呂
小説家
主に小さい子から読める物語を作っています。文学は最強です。

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