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1月24日(日記)短歌事始め

晴れ
明日、何十年かの寒波が来るらしい。予報を見ると、最低気温-5
度とある。「えっ」と目を疑う。スキー場じゃん。
この寒さを酷暑に持っていきたい・・・。
 
まだまだ未熟者なのか、冬はどうしても、俳句のネタが少ないように感じてしまう。
しかし、少し季語辞典とかを見れば、他の季節同様かそれ以上に、雪のこととか、春を待ちわびるものとか、素材はゴロゴロと転がっている。

万葉集とか古今集とかを読んでいると、どんな辛い時代でも環境下にあっても、毎日の暮らしの中に、美しいもの、楽しいもの、喜ばしいものを何とか見い出して詠ってきたんだなあと考え深い。

冬だからこそ見つかるもののがあるかもしれない。改めて、ありきたりな暮らしの中の一秒一秒を大切にしたい。

しばらく前に、短歌を再開しようと思って、いろいろ勉強しているが、学べば学ぶほど、先人の偉大さがわかってきて打ちひしがれる。むずかしい。

一応、勝手に故吉野秀雄を師匠にさせてもらっているが、やはり一生を掛けて短歌を詠ってきた方の心根と技術はすごい。

その吉野さんが、著作の中で、あの良寛さんと言えでも、良作と言えるのは、30首に及ばない。取るに足らない歌もたくさんあるとおっしゃっていた。

同時に、名首の数がそのまま優れた詠い手とも限らず、10首で歌聖と呼ばれる人もいる。肝心なのはいい歌を残そうとする気概だというが、まさにそのとおりだと思う。

とにかく、たくさん作る。その中で一首でも時を超える名作がたまたまできれば、それで御の字だと思いたい。

試しに一首 
雪の日に 遠く離れた 人と会い なぜか帰りは 近くに感じ

まだまだだなあ。

仲村比呂
小説家
主に小さい子から読める物語を作っています。文学は最強です。

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