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ONE PIECE 第104巻を読んで

ONE PIECEを読み始めて、もう何年立ちます。週刊ジャンプで最初の読み切り(赤髪シャンクスがルフィを守って、右腕をサメに食いちぎられる話)を読んで、凄いと思ってもう何十年。
早いものです。

YouTube上では、この先の展開を予想する動画とか、細かい伏線を分析する動画とかたくさんの視聴回数を得ています。ONE PIECE、みんな、どれだけ好きやねんとよく思います。きっと、尾田栄一郎さんは、作者冥利に尽きることでしょう。

そういった熱烈なファンに比べて、だいぶ熱量としては低い私ですが、単行本が出たら、必ず買うようにしています。誰が好きかと言われれば、人から感じが似ていると言われるブルックでしょうか。

この巻で一番、気になったのは、カイドウとの最終決戦において、「お前が、一体どんな世の中を作れる?」と問われて、ルフィが「おれは、友達(ダチ)が腹いっぱい、メシを食える世界」と答えるシーンです。

ああ、この瞬間、ルフィはもう、海賊ではなく、救世主になったんだなあと思いました。同時に四皇とは、間違っている、いないは別にして、それなりに現実に対する自分なりの世界観、理想の世界というもののを頭に描きながら生きていたことに。

だからこそ、他のただの海賊とは違う、海賊の中の海賊である四皇だったのです。己の世界観を巡る戦い。前にも書きましたが、それは現実に対する絶望から始まっています。ガンダムしかり、鬼滅の刃しかり。

「友達が腹いっぱい、メシを食える世界」きっとそれは、尾田栄一郎さんが夢見る世界であり、つまりは、海賊王ロジャーが見つけた至宝、ONE PIECEの正体は何であるかに繋がっていくような気がします(勝手な想像)。

ところで、ずっとONE PIECEを読んでいて、一点だけどうにも気になることがあります。それは、ルフィって海賊ではなく、トレジャーハンターじゃないか?という疑問です。
ルフィが「おれは海賊王になる!」と叫ぶたびに、その疑問が湧いてきて、どうにも気持ちがモヤモヤしてしまいます。

ではまた

仲村比呂
小説家
主に小さい子から読める物語を作っています。文学は最強です。

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